10年前から始めてる【地域貢献事業】夢ふろしきの会!
現在、福祉の世界では、社会福祉法人の地域貢献についての議論が盛んに行われています。
超簡単に言いますと
「様々な税金の優遇措置を受けている社会福祉法人は、対価をもらわずに(無料で)何がしかの地域に役立つことをやるべきである」
ということです。
そうは言っても、では「何を」「どうやって」「誰が」というようにと、これからのことを考えている法人さんは多いようです。
実は、手前みそになりますが、府中静和寮では、10数年前から、地域貢献事業として「夢ふろしきの会」をやっておりまして、これについて、ちょっと詳しく、シリーズで紹介してみたいと思います。
感じていた「閉じこもり」「軽度の認知症」の予防の必要性!!
府中市では当時(10数年前)から「認知症予防教室」というのを、支援センター(ブランチ)へ委託する形でやっております。
それは簡単にいいますと、高齢になって認知症になるのをどうやったら予防できるかということを、
医療、介護、生活習慣、栄養など数回の教室の中で学ぼうというものです。
始まったころは多くの高齢者の方が、参加されておりました。
みなさん認知症にならないために、どうしたらいいのか意欲的に学ばれていました。
しかし、この教室は数回のシリーズになっており、それが終われば(卒業)ということで、あとは「学んだことを自分で実行して行ってください。それでは・・」ということになるのです。
私たちはその教室に携わっていて、その卒業者の中に、本当に今後、認知症や閉じこもりに陥る可能性の高い方がいることを感じていました。
そして「このままではいけない!その人たちに対して何かアクションを起こさねば!」と思いました。
そうして思いついたのが、「認知症予防教室のOB会」でした。
「夢ふろしきの会」の命名、そして説明会
「認知症予防教室OB会」
わかりやすい名前ですが、どうもかっこよくないというか、そのまますぎて面白くありません。
何か、いい名前はないか!
楽しそうで参加してみたくなるようなネーミング!
そうして考え付いたのが「夢風呂敷の会」でした。
そして、その会のコンセプト!
・お年寄りも職員も楽しむことを第一とする。
・お年寄りの得意で興味があることを題材とする。
・お年寄り(ハイリスク高齢者)の状態を把握し見守るという本当の目的は言わない。
・会の参加時のみならず、家での習慣へのアプローチを考える。
・事故保険等対応できないことと、人手がないという理由で送迎は行わない。
・利用料はもらわず、昼食は実費とする。
・ボランティアの参加を募り、昼食作り等を手伝ってもらう。
まだまだ他にも思うことはあったのですが、一番大切にしたことは、「肩の力を抜いて、無理なくやろう」ということでした。
そして、とりあえず初めて見ようということで、説明会を行いました。
初年度の活動計画!
これが初年度の活動計画です!
見切り発車といいながらも、やはり説明するとなると計画がないと、具体的イメージがわきませんので、一応計画を作りました。
・1月と2月は寒いので休止とする。
・職員及び参加者の負担が重くなりすぎないように月に1回の開催とする。
・午前中に行い昼食を食べ終わったら解散とする。
とにかく、それぞれの負担を少なくして続いていけるということをもうひとつの目的として作り上げました。
「夢ふろしきの会」発進!!!
第1回「夢ふろしきの会」説明会を行いました。
“ふろしき”とは、どんな形のものでも上手く包み込む事ができる。
何でも包み込む事ができる非常に重宝な物、これが“風呂敷”です。
そして私たちがこの会で包み込むのは「夢」
包みをほどいたときにその「夢」が、きれいな風呂敷の上に現れる!
そういうことをこの会で体感していきたい!
そして、できればその「夢」を包んで地域にも届けたい!
そんな想いを持って始まった「夢ふろしきの会」でした。
このような話を行い、活動を開始することになりました。