「職員として 今の思い(謝辞)」 倉田 暢美
本日は、勤続10年を表彰していただきありがとうございました。
謝辞のお話を頂いたときに何を話そうかと考えながら通った梅の木橋の欄干に大きな一本の木がひっかかっていました。
豪雨災害で無残になぎ倒されたその木は不気味で恐ろしい感じがしました。しかし、その木のてっぺんに小さく、かわいらしい緑色の芽がでていました。
こんな過酷な状況で芽吹いた小さな息吹に、たくましさを感じました。
そしてその芽は、私がこの10年間一緒に過ごしてきた利用者の方の姿と重なりました。
静和会に入って初めて出会った通所施設の利用者さん、次にすごした入所施設の利用者の方、それぞれ違った環境で過ごされてきましたが、みなさん明るく、たくましかったです。
そしてその方々から、私はいろんなことを学びました。その宝物を大切に、精進していきたいと思います。
最後になりましたが、7月の西日本豪雨でたくさんの尊い命が奪われ、たくさんの方が被災されました。
亡くなった方々の冥福を祈り、被災した方が一日も早く安心した生活が送れますように願い、わたくしの謝辞とさせていただきます。